先日、美術館と文学館に行ったのだけど、
そこに山梨生まれの深沢七郎が展示されていた。
「楢山節考」は含蓄のある作品だった。
「姥捨て山」という舞台に「俗人」と「聖母」
を登場させる。
頭の中で、思い出し、反芻して、解ったことは、
時代を超越していると言うことだった。
100年後でも色褪せない作品だと言うことだ。
俗人と聖母と書いたが、爺と婆のことだ。
死を目の前に、覚悟の違いが浮き彫りに
なっていたように思う。
若かった私が感じた読後感は、
人間の価値は覚悟で決まると言うことだった。
また読み返せた違った物になっているのだろう?